【資格】合格率100%?物流技術管理士補を取得してきました
最近、会社からの指示で「物流技術管理士補」という資格を取得してきました。
この資格は、勉強してテストに受かれば合格っていうものじゃありません。
なのでどんなものか知りたくて、実際の体験談などを事前に探してみたけど、殆どありませんでした・・・。
ということで、今回残しておきたいと思います。
(きっと誰かのためになるはず! ← 期待 )
物流技術管理士補とは
ロジスティクスシステムに関する調査や研究、人材育成などを行っている公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が認定する資格。
ロジスティクスに関する基本的な知識を身につけ、物流合理化のための施策立案方法などを学ぶことができます。
ちなみにロジスティクスとは、物流だけでなく、資材調達から生産支援、保管、輸送、在庫管理、配送など、商品供給に関する全般をシステム化し、市場の動向に対応する一貫したマネジメントを行うことを言います。
下図のように、JILSが認定する資格の中では入門資格に該当し、大きな物流会社では新人研修として取り入れている企業もあるようです。
学校法人 産業能率大学 総合研究所 より引用
取得するには
日本ロジスティクスシステム協会が実施する「物流技術管理士補資格認定コース」(旧:物流技術管理士補スクーリング)に参加することで、資格取得となります。
そうです、参加するだけなんです!
しかし、参加するには下記1~5のいずれかの条件を満たす必要があります。
1.日本ロジスティクスシステム協会が実施する「ロジスティクス基礎講座」修了者
2.産業能率大学の通信教育「物流の仕事がわかるコース」および「物流技術を極めるコース」両コースの修了者
3.東京海洋大学大学院「食品流通安全管理学」講義における所定単位取得者
4.流通経済大学流通情報学部ならびに大学院物流情報学研究科における所定単位取得者
5.中央職業能力開発協会が実施するビジネスキャリア検定「ロジスティクス管理」または「ロジスティクス・オペレーション」の2級もしくは3級の合格者かつ、企業等での実務経験を有する方
私は、2番の産業能率大学が実施する通信教育を行いました。
そして上記条件に加え、受講前に課題レポート(文字数2,000字程度)を提出する必要があります。
正直この課題レポートが一番きつかったです。。
通信講座と課題レポート
コース | 受講料 | テキスト | 受講期間 | 在籍期間 |
---|---|---|---|---|
物流の仕事がわかる | 22,680円 | 2冊(1冊200ページ前後) | 2か月 | 4か月 |
物流を極める | 22,680円 | 2冊(1冊200ページ前後) | 2か月 | 4か月 |
通信講座は上記の2種類です。
どちらのコースも、まずはテキストを読み、理解を深める。
そして理解が深まったところで、リポート(問題)に取り組むという流れです。
リポートは郵送 or Webで提出し、60点以上で合格となります。
ただこのリポート、ほぼテキストの本文通りに出題されているため、テキストを見ながら解けば60点なんて余裕で解けます。
(私は1問ミスりましたが・・・)
そしてこの通信講座のあとに待っているのが、課題レポートです!!
課題レポートは、ある参考文献を読み、本文の内容を自社の業務にどのように生かすことができるかを、2,000字程度にまとめるものでした。
この「2,000字」が普段文章を書き慣れていない私はとても苦労しました。
確か締め切り前日は朝5時までやってました。。。
ちなみに私の時の参考文献は「サプライチェーンマネジメント」に関するものでした。
これがまたA4用紙8枚くらいあり、最初に内容を理解することが結構大変でした。
物流技術管理士補資格認定コース
課題レポートの提出まで終われば、あとは「物流技術管理士補資格認定コース」に参加するだけです。
これは2日連続の研修となり、ざっと以下のような日程で行われます。
■1日目
9:30~11:15 講義
11:15~11:45 演習問題の説明
11:45~12:45 昼食休憩
12:45~13:15 演習問題(個人で考える時間)
13:15~13:45 グループ分け、レイアウト変更、
グループ内で名刺交換
13:45~17:00 演習問題(グループ討議)
■2日目
9:30~11:45 演習問題(グループ討議 つづき)
→討議結果シート提出
11:45~13:00 昼食休憩
13:00~15:00 全グループ討議結果発表
(1グループ12分くらい)
15:00~15:15 レイアウト戻し、休憩
15:15~16:15 演習問題の解説、グループ発表の講評
16:15~17:00 認定証授与式
このスケジュールを見てもらえば分かる通り、2日間の研修のうち、半分以上はグループで演習問題を解き、まとめる時間となります。
これまで学んできたことをちゃんと理解できているかを確かめるという感じですかね。
グループ内では、討議を進行する「リーダー」、討議内容をホワイトボードに書き留める「書記」、討議内容を提出・発表用のシートにまとめる「清書係」、討議結果を発表する「発表係」などの役割を決めて進行します(グループ、役割によってはあとから決めるものもあると思いますが)。
私はというと・・・もちろん清書係です! 緊張しいなので発表は避けました。。
感想
これまで取得したことのある資格は、勉強→試験→合否という基本的な流れのものばかりで、今回のような流れで資格が取得できるものは初めてでした。
この内容であれば、ほぼ落ちる人はいないと思いますが、通信講座のテキストのボリュームもあるし、課題レポート、あとは2日間の研修の演習問題もなかなか難しい内容で、全部終わって認定証をもらった時は、それなりの達成感がありました。
また、物流関連ではあるが、様々な企業の人たちとの討議、意見交換もでき、とても勉強になりました。
というか自分の知識不足が思い知らされた。。
そんなこんなで、物流に携わる人なら取っておいて損はない資格だと思います!
-
前の記事
【WordPress】最新の無料テーマ!LION BLOGは絶対オススメ 2018.02.12
-
次の記事
SSL証明書って?必要性は?TLSとの違いは? 2018.03.04